田村さんが現在に至るまでの経緯をお聞かせください。
私は学樹舎宮崎台校で塾の講師となり、2009年秋から、その時の多くの仲間とともにウイングで算数・数学を教えています。中学受験、高校受験に立ち向かう生徒たちを毎年指導し、全員を第一志望に合格させたいと思うものの、正直全てがうまく行くわけではありません。「来年は○○中学にリベンジするぞ」「来年はこういう指導をして○○高校へ合格させよう」など、反省と試行錯誤を繰り返しながら1年を過ごし、2月に大きな喜びを生徒と共に手にする。そんな終わりのない繰り返しを毎年続け、早20年程が経過しました。気づけば、学樹舎のときから今に至るまで、私はこの20年ずっと宮前区(宮崎台から鷺沼辺り)の生徒を教えてきました。おかげでこの界隈では卒業生を見かけない日はない(卒業生に見られていない日はない?)状態です。どうせなら死ぬまでこの地域の生徒と接して行ってもいいかな、と思う今日この頃です。
『ウイング』の概要についてご説明ください。
『ウイング』では小学部、中学部ともに、1クラスが10名前後の少人数による責任クラス担任制で、個人の学力を最大限に引き出すことを念頭に置いて授業に取り組んでいます。教師は、学樹舎から続いている者も多く在籍しており、ベテランと若手とがバランスよく組み合わさった陣容となっているかと思います。また、当校では個別指導も承っています。苦手科目の克服や得意科目の強化を目的に、通常の授業と併用で受講される方も多くいらっしゃいます。
指導の特徴、及び指導の際に心掛けていることをお話しください。
小学部においては完成度の高さに定評のある四谷大塚カリキュラムをベースに、私どもが培ってきた経験を加味した、画一的ではない、一人一人の生徒に合わせた指導を心掛けています。少人数制ゆえの柔軟な対応力こそ、私どもの特徴と考えています。それから、これは親御さんにもよく申し上げることなのですが、子供たちと接する上ではまず、「褒める」ことが大事になります。褒められて悪い気がする人はいません。また、褒めることで一定の信頼関係を築いたからこそ、時に「叱る」ことが意味を持つようになっていきます。
褒められて、その教科を好きになる。その先生を好きになる。ひいてはそれが、一生懸命勉強に取り組む原動力となってくれればと考えています。
子供を塾に通わせるのは、いつくらいが適当でしょうか?また、学習塾の役割について、どうお考えでしょうか?
1・2年生の間は、親御さんが勉強を見れる余裕があれば、ご家庭でやられたほうが良いと思います。当塾においても、大体、3・4年生になってから、「塾を始める」という方が多い傾向にあります。その3・4年生という時期は、子供たちにとって最初の関門となります。算数でいえば、かけ算、割り算がそうですね。これらを教えるにしても、ご家庭ではなかなかに難しい面があります。答えは導けますが、それを暗記させてしまうのか、教えるにしてもどの程度まで教えれば良いのか。もしくは、しっかりと考えさせるのか。この判断を誤ればその時点で子供たちが勉強嫌いになってしまう要因となります。
大事なのは、考えながら一歩ずつ着実に前に進んでいくこと。勉強は本来、子供たちにとって楽しいことのはずなんです。なぜなら、ちゃんと勉強すれば、“わかる”ことだから、です。
学習塾として、子供たちの合格率やテストの点数を気にしないかと言えば、それは嘘になります。しかし、子供たちの成長を考え、目の前の結果に一喜一憂せず、ぶれずに辛抱強く見守る姿勢もまた大事なことだと考えています。
私どもは、いわゆる勉強が“出来る”お子さんのみを対象とした塾ではありません。ご家族の方の望みと、なによりその子自身の望みを第一に考え、指導にあたっています。
最後に地域の皆様へメッセージをお願い致します。
まずは「あきらめない」ということが重要です。生徒は必ず成長していくものです。親御さんは毎日お子さんと接していますから、成長度合いを正確に把握することは難しい面があります。とはいえ、親が子供を信じてあげなければ何も始まりません。辛抱強く待つということは、大変なことです。苦しくなることがあれば、いつでも塾にご相談ください。その一助となるべく、『ウイング』はご家族の方と一緒になって子供たちの成長を見守っていきたいと思います。
※上記記事は2012.7に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。
ウイング あざみ野教室 田村 一大 教室長 KAZUTA TAMURA
- 出身地: 東京都
- 血液型: B型
- 趣味・特技: 野球