さくらインターナショナルスクール 横浜青葉校 中村 久美子 学園長 KUMIKO NAKAMURA
サンフランシスコ大学を中退後、松下電器産業(現パナソニック)、大手英会話学校を経て2001年に関西国際学園を創立。以後関西インターナショナルスクール、さくらインターナショナルスクールの13校を設立。
サンフランシスコ大学を中退後、松下電器産業(現パナソニック)、大手英会話学校を経て2001年に関西国際学園を創立。以後関西インターナショナルスクール、さくらインターナショナルスクールの13校を設立。
長男が生まれてからいくつかの幼稚園へ見学に行きましたが、私が幼少期に受けていた日本の教育と全く変わっていないことに驚きました。その後小中学校にも足を運んだのですが、 子どもたちは教師に教えられるだけの授業を受けていました。その姿を見て「日本の教育は時代遅れだ」と感じました。私はアメリカで学んだ経験で得られたものがあったので、長男には日英バイリンガルの教育を受けさせたいと考えていたんです。その後インターナショナルスクールに見学に行き望みをかけましたが、今度は日本語や日本文化や礼儀作法が不十分でした。例えば、通っている子ども達が机に脚を置く姿を見かけま した。海外ではよくある光景ですが、日本ではありえないことですよね。私は息子を外国人として育てたいわけではなく、日本人としてのアイデンティティをを確立し、その中で英語も学んでほしいと思っていました。求めている学校がないならば、自分で作ってしまおうと思いたち、2001年に日英バイリンガルの「関西国際学園」を創立しました。
2019年に「さくらインターナショナルスクール 横浜青葉校」を設立しました。現在は1〜3歳の子ども達が学んでいます。外国人と日本人の先生によるクラス担任制で、1クラス20名までの少人数制であたっており、目の行き届いた保育でこどもたちの成長を見守っています。
乳幼児期は脳の発達における重要な時期であり、フラッシュカードを使った右脳開発トレーニングや英語での歌やダンスなど、当校ならではの独自の教育を施し、また親御様向けの子育てセミナーなども実施しながらサポートしています。2021年からは幼稚園クラスがスタートする予定で、幼稚園部では国際バカロレアの初等プログラムに沿った探究学習が実施されます。
当校では、お母様が妊婦のうちから子育てについて学べるプログラムをご用意しています。その理由は、「保護者教育」を大切にしているからです。学校で学ぶこと以上に、親御様の考え方が子どもの成長に大きく影響します。出産前には沐浴やおむつの変え方を病院で学びますが、重要なのはその先の「親として子どもをどう育てていくか」です。ほとんどの親御様にとって初めての子育てなのに、学びを受けられる場が少ないのです。おじい様やおばあ様からサポートいただくこともあるでしょうが、時代にそぐわない助言に困ってしまう保護者の方もいらっしゃいます。当校では子育ての不安を専門のカウンセラーに相談いただけるサポートセンターを設けているほか、お父様とお母様それぞれの立場に合わせた学びのプログラムもあるんです。そのプログラムでは親御様の要望に答えるだけではなく、子育ての真実をお伝えするよう心がけています。受講いただいた保護者の方からは「子育てがすごく楽になった」とのご意見をいただいています。どんなに素晴らしい経歴を持つ親御様でも「子育てのプロ」ではありません。子育てのスペシャリストから知識を得ることで、家庭での教育が変わると信じています。
関西エリアには初等・中等・高等部があります。ある日私はそこで学んでいる小学生の女の子が友達から「あの子は声をかけても無視するから遊ばない」と言われているのを耳にしました。「たしかに授業中にぼーっとする時間がある」と教師から聞き、私は「何か身体に問題があるんじゃないか」と思い、病院で検査を受けていただくよう親御様に勧めました。診断の結果、彼女は「てんかん」だったのです。300人に1人はいるという、脳が一瞬オフラインになってしまう病気です。その後、クラスの子どもたち全員に「彼女はこういう症状を持っているから無視しているわけじゃないの。だから聞いてなさそうだったらもう一度言ってあげてみて」と話したところ、子どもたちは「聞こえてなかったみたいだね。もう一回言うね。」と繰り返すようになりました。その後、彼女の学力はみるみる上がっていきました。足並みを揃えようとする日本の教育では、このような特徴を持った子どもを見過ごしてしまうかもしれません。そのため子どもたちは自信を失ったり不登校になってしまう。子どもの特徴を見つけ、その子に合った学び方を最大限引き出すことに尽力し、家族やクラスメイトが寛容に接するためのコミュ ニケーション作りを促し、思いやりを育むことも大切にしています。
未来を担う子どもたちには「決断」と「実行」ができる大人になってほしいです。最近は選択する勇気を持たない大人が多いように感じます。親から小石をよけてもらい続けた結果、立ち上がった後小石につまずくように、子どもは行動する勇気がもてずに成長すると「失敗するくらいならやめておこう」と考えてしまいます。これは、過保護になりすぎる親の問題でもあります。「失敗してもリカバリーできる!」と理解できる経験を子どものうちに積んでいきましょう。トライ&エラーを繰り返す子どもは自立していきます。大切なのは社会に出たときに自分の力で決断し実行できるかどうか。そういった大人の強さを身につけてほしいと思います。私はこれからも教育に向き合います。説明会や体験会を随時行っておりますので、ぜひお気軽にお越しください。
※上記記事は2020年9月に取材したものです。
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