快眠ショップ 眠りのお部屋 佐藤 康行 代表 YASUYUKI SATO
寝具メーカーに勤務後、2007年に「眠りのお部屋」をオープン。枕診断士、睡眠改善インストラクターとしてテレビ、ラジオにも出演。
寝具メーカーに勤務後、2007年に「眠りのお部屋」をオープン。枕診断士、睡眠改善インストラクターとしてテレビ、ラジオにも出演。
大学を卒業した後、私はある寝具メーカーで勤務していました。百貨店での店頭販売も担当していたのですが、いつしか「ひとつのメーカーに肩入れするのではなく、もっとお客さまのニーズに合わせてご提案できるようになりたい」と思うようになりました。それが青葉区市ヶ尾町に「眠りのお部屋」をオープンするきっかけだったように思います。
寝具のセレクトショップなら、「しっかりとした睡眠の根拠のある説明ができないと、お客さまにご納得いただけない」と思い、「睡眠改善インストラクター」の資格を取得し開業しました。 しっかりとした睡眠とすっきりとした目覚めは、毎日元気よく活動するための原点です。この資格を取得したことで、寝室の環境を整えることの大切さを感じました。
開業後、もっとお客様に合った枕の提案をしたいと思い、ピローフィッターの資格を取り、オーダーメイドの枕を作りはじめました。「いったいどのように枕を作るの?」と不思議に思われるかもしれませんね。まずは現在使われている枕や敷き寝具をヒアリングしたあと、お客さまの頭・首の形や肩幅など、身体の特徴を専用測定器を使って計っていきます。最適な枕の高さを割り出し、形や素材などを試していただきながら枕をつくる、というわけです。オーダーメイドだけでなく、よりすぐりのメーカー既製品の枕も揃っていますよ。
さらに昨年、「枕診断士」の資格も取得しました。枕診断士というのは整形外科医の山田朱織先生が生み出したもので、まだ全国に40人ほどしかおらず、この資格を持っているのは珍しいかもしれません。
人間にとって最も負担の少ない姿勢は、リラックスして立っている状態です。寝ている間もこの状態を保つことが理想的ですが、合わない枕を使っていると肩や首に負担がかかり、気道も制限されるため呼吸しづらいのです。不眠で悩まれている場合は、もしかすると枕が原因かもしれません。
枕は敷き寝具と頭と頸部の間にできる隙間を埋める役割があります。この隙間は体型によって個人差がありますので、ご自身に合った枕選びは非常に重要です。たまに枕をしないで睡眠をとられる方がいらっしゃいますが、これは頸部にかなり負担がかかります。頭が心臓より低くなり、血流にも影響がでるので、やはり枕は使っていただきたいですね。
自分に合った枕を見つけるポイントは3つあります。まず1つ目は「枕の高さ」。高さが枕の生命線といっても過言ではありません。枕には人それぞれの高さがあるといわれており、年齢や性別、身長、体重や使ってる敷き寝具の沈み込み具合などで変わります。
2つ目は「枕の硬さ」です。人間の頭はだいたい5 kg から7 kgほどといわれており、実はけっこう重たいんです。起きているときに重たい頭を支えている首と背骨を、せめて寝ているときは休ませなければなりません。ただ、私たちは一回の睡眠に寝返りを20回ほど打つので、枕の沈み具合がまちまちだと頭を支えられませんよね。だからこそ、ある程度の硬さが必要なんです。
そして3つ目は「ご自身の好み」。いくら専門家が最適な枕を提案したとしても、最終的にはご自身の好みに合うどうかが大切になってきますので、ぜひ意識してみてください。頬に当たる感触だったり、音や香り、後頭部の治まり具合だったりなど、自分だけの好みがきっとあるはずです。以上の3つを押さえていただけたら、きっとよい枕に出会えると思います。
縁あってこの町に住み、お店を出して、青葉区の皆さまに支えられているなとつねづね感じます。枕をお買い求めいただいたお客さまから、「首の痛みがなくなったよ」「よく眠れてるよ」と言っていただくのは私にとって最大のほめ言葉です。寝具に関わって24年、今までおよそ8,000人以上のお客様の枕選びのサポートをさせて頂きましたが、これからも地域に貢献したいという気持ちを大切にしながら取り組んでいきます。
※上記記事は2021.4に取材したものです。
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