Quattro Panchine(クアットロパンキーネ) 磯部 浩昭 店主 HIROAKI ISOBE
静岡県生まれ、福島県育ち。ジェラート関連会社で約20年間ジェラティエーレとして勤務した後、2017年に「クアットロパンキーネ」をオープン。(東急田園都市線 藤が丘駅から徒歩10分)
静岡県生まれ、福島県育ち。ジェラート関連会社で約20年間ジェラティエーレとして勤務した後、2017年に「クアットロパンキーネ」をオープン。(東急田園都市線 藤が丘駅から徒歩10分)
ジェラート作りに興味を持ったのは、大学卒業後に就職した会社がきっかけでした。当時は将来、何がしたいのかも定まっておらず、何となく就職活動をするなかで縁があったイタリアンレストランを運営している会社に就職したのですが、実はその会社のメインはジェラート関連。それまで、アイスと言えばコンビニで売っているものくらいしか食べたことがなかったですから。「こういう世界があるんだ」という無知な状態から始まりました。
最初は、つまらなかったら数年で辞めればいいかなと思っていたんです。でも、会社の研修でイタリアに行って、本場のものに触れてからちょっと面白くなって。イタリアって、日本と違って街のいたるところにジェラート屋さんがあるんですよね。そういった職人さんたちとの触れ合いや、現地の材料メーカーさんの研修など、日本と全く違う感覚に感銘を受けて、日本に戻ってからジェラート作りにのめり込んでいきました。
20年ほど勤めていたのですが、会社に関係なく個人でイタリアに行き始めたこともあり、独立を決めました。シチリア島でのジェラートイベントやコンテストに個人で参加するようにもなり、いろんな可能性を感じるようになったんです。数えきれないほどの職人さんがいるなかに異国の僕が参加させてもらえるというのは、とてもありがたいことだし、すごく刺激を受けました。
前職では、工場での商品開発や直営店の店舗部門を中心に、いろんなセクションを経験しましたが、多角的にいろんな視点で見られるようになったことは、独立した今、とても役に立っていると思います。
「クアットロパンキーネ」は、前職での同期2人と立ち上げた会社で運営しているジェラート専門店です。フレッシュでナチュラルなジェラート、いわゆる科学的な添加物を使っていないこと。自然素材のものだけを使用しているところがポイントです。ジェラートで一番使われる添加物は乳化剤なのですが、その代用品として米粉やこんにゃく粉を使うなど、自然素材にこだわっています。
常時12種類ほど用意していますが、ほぼ日替わりに近い感じのラインナップです。そのときに仕入れた旬の素材を使い、新鮮なうちに店頭に。フルーツなどは食べごろ、その最適な熟度にあわせてジェラートにしていますので、季節ごとにさまざまなフレーバーを楽しんでいただけます。
また、素材は地元の農家さんが作ったものも使用しています。やっぱり地元のものは鮮度が違いますし、地産地消のジェラートを作れるというところにもやりがいを感じます。
飽きっぽい自分が長年ジェラート作りを追求できているのは、常に刺激があるからだと思います。レシピの組立や素材によって、ちょっとずつ味が変わっていくのが楽しいんですよね。僕が作るジェラートは、もっともっと美味しくなると思うんです。実は、この店を始めてからも試作を繰り返し、定番のフレーバーも少しずつ味が変わってきています。今後も常に進化したジェラートを楽しんでもらえるように探求を続けたいです。
ジェラートは冷たいスイーツで、夏に食べたくなるのは当たり前なのですが、季節によって使う素材も変わり、秋冬にしか食べられない美味しい素材もたくさんあります。そういった季節感をジェラートを通して味わっていただきたいです。ジェラートで四季を感じてください。
※上記記事は2021年8月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
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