新田 智裕 代表（Studio&Cafe BALENA（スタジオアンドカフェ バレーナ）)のインタビュー

食と運動を通じて元気な人を増やしていきたい

私は近くにある『青葉さわい病院』でリハビリテーションを提供していました。その中で、身体を健康にするためのアプローチをもっと早くに受けることができていたなら、病院に来ずとも大丈夫だったのに、という方をたくさん見てきたのです。しかし、病院ができることには自ずと限界があります。そこで理事長や院長とも話をし、そのバックアップを受け、食と運動を通じて元気な人を増やしていくことをミッションに掲げ、この『Studio&Cafe BALENA』を立ち上げました（東急田園都市線「あざみ野駅」「たまプラーザ駅」どちらからでも徒歩15分）。

「BALENA（バレーナ）」とは、イタリア語で「クジラ」のこと。クジラは哺乳類の中でも最長齢の部類に入りますし、最後まで悠々と生きていくというイメージがありますよね。バレーナというクジラに乗り、みんなが健康で元気に長生きできるようにとの想いを託し、この名称としました。

コンディショニングリハビリを通じて

『バレーナ』は、専門家による身体のメンテナンスやリハビリが受けられる、「コンディショニング、リハビリ部門」「デイサービス部門」「飲食部門」がある、カフェやスタジオが一体となった新しいスタイルのお店です。リハビリ部門では、足腰や肩の痛みの根本対策から産後のお身体メンテナンス、スポーツ能力向上まで、技術と経験を生かして様々な方にご利用頂いてます。

人の身体は、“流れ”なのです。病院に行かざるを得ないような段階になる前に、筋肉のバランスや身体の歪みといったものがアラートとして必ず現れます。適切な運動と食事を心がけることで、「病気」として症状が現れる前に予防をすることができるのです。

その意味において、私たちは「足」に着目しています。車のタイヤを例にしましょう。4本あるタイヤの1つの空気が抜けていたら、当然、車体は傾きますよね。そのまま走っていると、タイヤが傷むだけではなく、ボディも歪んできますし、のちのち大きなトラブルにつながっていきます。足も同様です。扁平足のまま歩いていると身体に負担がかかりますし、そこに左右の差があるとさらに負担は増してきます。結果、肩や首のコリが起こる場合もあるのです。足の形にぴたりと合った靴を履くことで、その問題を回避することは十分に可能です。足が変われば全てが変わる。足元の大事さも皆さんに伝えていければと思っています。

「食」の充実が、いつまでも元気で過ごしていただくための鍵に

食と運動がミックスして初めて人は健康になると考えています。その考えのもとに、デイサービスBALENAでは管理栄養士が監修したメニューを日替わりで提供しています。管理栄養士が作るとなると、「栄養バランスは確かに整っているんだけど……」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。その懸念を払拭すべく、BALENAでは素材と味と食の楽しみにトコトンこだわり、お魚は市場で仕入れたり、時期の旬なものを手に入れるなど、味と鮮度に徹底的にこだわっています。お年を召すと、「食」は一番の楽しみとなります。栄養バランスが整った上で、なおかつ美味しく食べられることで、いつまでも元気に過ごしていただけるようにと思っています。

「青葉区モデル」を全国に広げていきたい

スタッフには劇団四季に所属していたものもおり、ヨガやピラティスなどのスタジオワークも提供しています。専門の人をお呼びするのもいいのですが、むしろ、BALENAのスタッフがそのスキルを存分に活かして最大限に輝ける場所を作りたいという思いからスタートしました。せっかく能力があっても、1人では場所を得るのも難しいということがありますよね。スタッフたちの夢の後押しをすることが皆さんの健康につながれば、こんなに嬉しいこともないと思っています。

今後は「バレーナ」を青葉区モデルとして事業を展開していけたらと考えています。これまで病院は、来院される方を対象に治療をしていくのが中心でした。それが今後は、積極的に予防を働きかけていくことが求められてきます。その時、私たちの取り組みが1つのヒントになればと思っていますし、地域にお住いの人の行動を変える一助になれば幸いに思います。

地域の皆さんへメッセージ

何か身体に違和感を感じられたら、どうぞお気軽にご相談ください。アプローチが早ければ早いほど身体は変わっていきますし、良い習慣を続けることで末長く健康でいられます。ちょっとしたことで構いません。躊躇されることなく、どうぞお気軽に声をかけてみてください。

※上記記事は2021.4に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。