藤井 めぐみ オーナー（Rikus nail（リクスネイル）)のインタビュー

コツコツ技術を磨き、決めた独立

新卒からは旅行会社で働いていましたが、仕事内容が基本的にパソコンでするデスクワークで自分には不向きと感じ、2年で退職。その後何をしようかと思っていた時に母がネイルの学校を紹介してくれたんです。そして体験後、興味が出て入学しましたが、そこから資格を取得するところまで流れに身を任せて（笑）

でもそれが結構大変で、制限時間内にネイルを仕上げないといけないテストとかもあり、練習を沢山しました。当時は1級の難易度が高く合格率も低くて、私も2回くらい落ちました。26歳の頃に1級を取得して、最初は大手のネイルサロンに就職。少し特殊なサロンで研修後は即入客させられ、あまり練習はできませんでした。スピード重視で技術もあまり磨けず、楽しいと感じられることが少なかったです。結局そこは1年経たずに辞めて、次は恵比寿にあるサロンに入りました。そこのサロンは一つずつテストをしてアシスタントからじっくりというスタイルの職場だったので、練習をとても頑張ったのを覚えています。筆の圧の掛け方やフレンチネイルの描き方など基礎的だけどとても重要な部分を改めて勉強しました。一つずつテストクリアごとに入客していき、最終的に全メニューに対応できるようになりました。1年半ほど勤めて、また恵比寿の違うサロンに転職。そこも二店舗目と同様に技術を学びながら、デザイン力を伸ばしていくような環境でした。そして出産を機にお仕事をお休みするんですけど、少しするとまた仕事がしたいと思うようになったんです。子育てとサロン勤めを両立するとなると本当に大変で、そうした中で独立を考えるように。出産後、最初は業務委託でネイリストをしていたんですけどあまり手元に残るお金もなく、いっそ自分でやってみたらどうかと思い決意したのがこのお店を始めたきっかけです。

SNSチェックは欠かさず常に最新の流行をお届け。

ネイリストとして心がけていることは、パーツやミラーパウダーなどのネイルの商材の最新情報を取り入れることです。インスタグラムでメーカーさんやアートディレクターさんをフォローして、それを参考にして常に最先端を目指すように。お客様にも流行っているデザインやパーツなど、常に新しい情報をお伝えしています。

最近はマグネットネイルがとても流行っていて、幅広い使い方ができるので選ぶお客さんが多いです。ミラーパウダーも同じように人気で、今ははげにくいと言われているリキッドタイプのものにも注目しています。

経験を活かして作り上げるこだわりのネイルデザイン

得意なデザインはニュアンスネイルです。カラーとカラーを溶けこませる質感や完全に混ざり合っていない絶妙に重なった部分のアートが好きなので、そういったデザインに興味がある方は是非インスタなどチェックしてみてください。5本の色のバランスとかも考えながらデザインしているので、そこも注目してもらえたら。

また、春夏はピンクや黄色などの明るいカラーを使って、夏は結構攻めたギラギラやシェルなどのパーツを使ったり、秋は茶色やくすみのあるカラーを取り入れたり、冬は暖かめのマットコートとか…そういった季節感を大切にデザインすることも心がけています。

最近はどこか1本だけ違う色を入れてメリハリのあるデザインにしたり、遊び心も大切にしています。そういった感性はやはり多くのサロンで働いて培われたものだと自分でも感じています。

施術による爪の痛みが気になる方は爪を削らないノンサンディングベースや、ベースを残したまま重ねていくフィルインネイルも可能なのでぜひお試しください。

お客様と寄り添って感じる時の流れ

接客においては、お客様目線で温度差をなくすような接し方を心がけています。というのは、「いつもはデザインネイルのオーダーなのに今回ワンカラーですみません」と申し訳なさそうな感じで来られるお客様がたまにいらっしゃいますが、こちらとしては本当に来てくれるだけで嬉しいので…お話する時やデザインを考える時でも、お客様に負い目を感じさせない接し方をすることを心がけています。

中には長く通ってくれているお客様もいて、当時は保育園児だったお子さんが今小学校3年生になっていたりとか、ずっと続けていたお仕事を退職される方もいたり…そんな風にお話させてもらってる中でお客様の環境の変化に寄り添っている感覚が嬉しいです。同時に自分の年齢も感じますが（笑）今後もこんな風に皆さんに通っていただけるこの場所を持続していけたらと思っています。

ネイルをもっと身近なものに。沢山の人に楽しんでもらいたい

まだまだネイルをしていない手の人も見かけるので、もっとネイルを身近なものにしていきたいです。髪を切ったり歯を磨くのと同じように、老若男女問わずネイルが皆さんの身近なものになれば嬉しいです。

また、若い方にももっとネイルを楽しんでもらえたらと思います。子育てされてる方も施術以外にもお話したりと気分転換になると思うので、是非息抜きに来てもらえたら嬉しいです。

※上記記事は2023年3月に取材したものです。
時間の経過による情報の変化があることをご了承ください。