花澤 睦美 オーナーセラピスト（ボディケアと顔ツボサロン なぎ)のインタビュー

自身の経験からセラピストに

小さいころは医者になりたかったんです。姉が身体的な障害を持っていて、なぜそれが治らないんだろう？と思ったことから医者に興味を持ったんですけど、現実問題なかなか難しくて……。結局その夢は諦めてしまったんですけど、30代のときに頭が割れるくらいのひどい頭痛に襲われて、そのときに「優しく触れるリンパケア」に出会いました。その後、通っていたサロンの方に医者になりたいという志を持ったことがあったり、人体に興味があったりするなら、セラピストという職業もいいんじゃない？と言われて、この道を歩むことになりました。それまでも10代後半で消えない傷を顔に負ってしまったり、摂食障害を患ったり。いろいろあったんですけど、そういったデリケートな問題は脳の負担が原因だったりもするんですね。私自身、それがセラピーで少しずつ改善していたので、自分が体験したことを多くの方に伝えていきたいなと思いました。

フェイシャルリフレクソロジーをメインに提供

当店は完全なプライベートサロン。フェイシャルリフレクソロジーをメインに提供しています。足つぼの顔バージョンをイメージしてもらえると分かりやすいかなと思うんですけど、神経反射区療法というものを中心に施術を行っています。顔は脳のそばにあるので、そのままダイレクトかつスピーディーに脳に刺激を与えることができ、さらに脳から体のあちこちに伝達。滞っていたものをスムーズに流すことができるんですね。顔だけでなく耳や背中、頭など範囲を広げながら、お客さま1人ずつにあわせた施術を行っています。最近では、足や目の周辺からのアプローチといった新たなセラピーの勉強を始めているので、今後はそれもあわせた施術ができたらと思っています。

不眠や頭痛などのお悩みにアプローチ

お悩みで多いのは、不眠、頭痛、身体的な怪我でそれがうまく改善できていない方。あとは、うつなどの心理面でのお悩みや発達障害で生きづらさを感じていらっしゃる方も多いですね。トラウマリリースといって、トラウマがきっかけでうまく行動できなかったり、生きづらかったりする方もいらっしゃるので、その方専用のセラピーメニューを作って筋膜リリースをしていきます。日常生活からの影響が大きいので、それを改善できるようなセラピーですね。やっぱりリラックスするのが一番。情報が多い世の中ですし、明日どうなるか分からないから緊張したり、ストレスを感じたりする方がすごく多いなと感じています。そういう方は交感神経という働くための神経がすごく優位になってしまっているので、副交感神経を優位にできるように働きかけていきます。うまく眠れない方は、交感神経が優位な方が多いんですよ。それを外側からだけでなく、内側からもアプローチしていくような施術です。薬ではないので、すぐに効果が表れるわけではないんですが、深い地層を掘っていくようなイメージを持っていただくといいのかなと。自分が思っているところとは違うところに原因が眠っているときもあるので、それを見つけていくのもポイントです。

明日に彩りが生まれるように、という気持ちで

お客さまと向き合うときに大切にしているのは、まず傾聴すること。なかなか真意を話してくださらない方もいらっしゃるので、本当のところを聞き取れるように会話を重要視しています。あとは、雑にならないように。どんなときでも丁寧に、その方の苦しみや悩みを少しでも癒やせたらいいなと思って対応しています。お話を聞くときは、待つのも大事ですよね。最初から悩みとかすらすら話せる人はまれだと思うので、好きなものや趣味の話をしたり、普通の会話から始めたり。緊張しない雰囲気を作れるように意識しています。長く通っていらっしゃるリピーターの方も多いですが、私自身は施術のときにまた来てほしいな、とはあまり考えてないんです。ただその方の人生、明日に彩りが生まれるように、という気持ちで施術させていただいているだけです。

リラックスできる場所があることを知ってほしい

ボディーケアサロンというと、女性のイメージがありますが当店は、意外と男性の方も多くいらっしゃいます。睡眠や頭痛、精神的なつらさを抱えている方。大人の発達障害の方など、これ相談しても大丈夫かなと思うようなお悩みもぜひ一度ご相談してみてください。1人でも多くの方の明日が楽になるような施術を提供できたらと思っています。近隣の方にはまだあまり周知されていないので、ただただリラックスできる場所がここにある、ということをまず知っていただけたらうれしいです。出張も受け付けていますし、銀座のサロンでも施術をしているので、予約が取りづらいということがあるかもしれませんが、お電話などいただけたらご都合にあわせるように調整していますので、お気軽に何でもご相談に来ていただけたらと思います。

※上記記事は2023年8月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。