上西 香子 院長(えだ皮膚科クリニック)のインタビュー

えだ皮膚科クリニック 上西 香子 院長

えだ皮膚科クリニック 上西 香子 院長 KYOKO KAMINISHI

大学卒業後、皮膚科を専門に研鑽を積む。大学病院や総合病院で経験を重ね、「江田駅」そばに開業。

この道を志したきっかけや現在に至るまでの経緯をお聞かせください。

私自身、小さい頃は喘息やアトピーでお医者様のお世話になることが多かったんです。今考えてみれば、そうした経験がそもそもの始まりとなったのかもしれません。高校生になって、実際に将来を決めなければいけないという段階になると、資格のある職業に就き、手に職を付けたいと考えるようになりました。手に職を付けるとして、何がいいんだろうと考えた時に自然と医師という職業が頭に浮かぶようになったんです。
皮膚科を選択したことに小さい頃の経験が影響したことは間違いないことだと思います。それに加え、直接関係するわけではないのですが、化粧品に興味があったことも少なからず影響したのかもしれません。

大学卒業後、聖マリアンナ医科大学皮膚科学教室に入局し、大学病院や横浜総合病院での勤務を経たのち、2008年に『えだ皮膚科クリニック』を開院致しました。
子供が産まれ、自分のペースで働きたいと考えていた矢先、たまたま、いまの物件に出逢ったんです(笑)。当時の通勤経路でもあり、この地域に皮膚科の専門医がいらっしゃらないということも知っていて、やがては・・・とは思っておりましたが、その時期が幾分早くなったという形です。
これからも地域に根差したクリニックとして、気軽にご来院いただき、何でも相談していただけるようなクリニックでありたいと思っております。

『えだ皮膚科クリニック』の治療方針についてお聞かせください。

0歳児から90歳を超えた方まで、本当に幅広い世代の方にご利用いただいています。その全ての方に関して、丁寧に診察をし、専門用語をなるべく使わずわかりやすい言葉でお伝えするように心掛けています。症状としてはアトピーや湿疹など、定期的な通院を必要とするもの、水虫やとびひ、水イボなど季節によって多くなるものなど実に様々です。冬になると乾燥肌でお困りの方も増えてまいります。加えて、ニキビなど肌のトラブルで悩まれる方からのご相談も多くなっています。
全ての症状について、出来る限りの選択肢をご用意し、そこから良かれと思う治療方法を選んでいただけるよう、患者さんに寄り添う診療を心掛けています。

 

アトピー性皮膚炎は治るものなのでしょうか?

アトピーの体質が変わるということではありません。ですが、一般的に年齢が上がるにつれ皮膚炎の症状が軽くなり、やがて薬を使わないでも済むようになる方は大勢いらっしゃいます。無論、重い症状に苦しまれる方もいらっしゃいますが、大概の場合、塗り薬で適宜コントロールしていけば、それほど苦になる病気ではなくなってきているかと思います。アトピー性皮膚炎の治療にはステロイドが欠かせません。一時と比べれば「絶対使いたくない」とステロイドに拒否反応を示される方は少なくなってきています。
普通のレベルと申しましょうか、ある程度の症状で適切な治療であればステロイドによる副作用の心配は殆どありません。それに対して強い薬を使わざるを得ない方、重症の方については薬の強さに比例して副作用の可能性はやはり高まってしまいます。
重症の方の場合、患者さんと相談の上、副作用と症状の改善、その2つを天秤にかけ、注意深く見守っていく必要があります。改善が見られれば徐々に薬の量を減らして副作用の反応を抑えていく。医師と患者さん、双方が粘り強く対処することで良い結果が得られるものと考えております。

“水虫”についてお聞かせください。

「水虫の薬を塗ったけど全く良くならない」という方が少なからずお見えになります。湿疹などでも水虫に似た症状になることも多く、薬を塗って改善が見られないというケースの多くがこれに該当します。それと反対に、水虫という診断を下しても「かゆくないから水虫じゃない」と言い張る方もいらっしゃいます(苦笑)。水虫はかゆいとは限りませんので、冷静に判断いただければと思います。
最近ではジムやプール、スーパー銭湯などで水虫に感染される方が多くなってきています。お風呂に入ってそのまま、というケースですね。
ただ、水虫は皮膚に菌が付着しても、しばらくの時間そこに居ないことには発症しませんので、細めに肌を洗っていただくことで充分防ぐことが出来ます。仮に発症したとしても、早めに気づいて適切に治療をすればそれだけ治りも早くなりますので、水虫が疑われる場合は早めに診察を受けることをお勧め致します。

最後に地域の皆様へメッセージをお願い致します。

皮膚のことで気になることがあれば、「こんなことで行っていいの?」と思わず、どうぞお気軽にご相談ください。「少しの火傷だから放っておいた」という方もいらっしゃるのですが、ヒドくなってからでは当然、改善までに時間が掛かることにもなります。どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。地域のホームドクターとして、あたたかく満足度の高い医療を目指し、地域の皆様に貢献していければと考えております。

※上記記事は2011.8に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

えだ皮膚科クリニック 上西 香子 院長

えだ皮膚科クリニック上西 香子 院長 KYOKO KAMINISHI

えだ皮膚科クリニック 上西 香子 院長 KYOKO KAMINISHI

  • 出身地: 東京都
  • 趣味・特技: 子供と一緒に遊ぶこと
  • 好きな映画: 風と共に去りぬ
  • 好きな音楽・アーティスト: 洋楽/スティング
  • 好きな言葉・座右の銘: 為せば成る
  • 行ってみたい場所: 神社仏閣/高野山、熊野、屋久島

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