たまプラーザいとう泌尿器科 伊藤 祐二郎 院長 YUJIRO ITO
慶應義塾大学医学部卒業。同大学医学部泌尿器科学教室に入局。さいたま市立病院、済生会中央病院を経て、米国メモリアルスローンケタリングキャンサーセンターで客室研究員を務める。帰国後、東京歯科大学市川総合病院泌尿器科助教に就任。2021年2月に『たまプラーザいとう泌尿器科』を開院(東急田園都市線「たまプラーザ駅」より徒歩2分)。
慶應義塾大学医学部卒業。同大学医学部泌尿器科学教室に入局。さいたま市立病院、済生会中央病院を経て、米国メモリアルスローンケタリングキャンサーセンターで客室研究員を務める。帰国後、東京歯科大学市川総合病院泌尿器科助教に就任。2021年2月に『たまプラーザいとう泌尿器科』を開院(東急田園都市線「たまプラーザ駅」より徒歩2分)。
医者になることに抵抗を感じていました。人の命までとても背負うことは出来ない。私にとってお医者さんは聖なる職業という認識だったのです。高校生の時、スクールカウンセラーとしていらしていた慶應義塾大学の精神科の先生にその認識を変えていただきました。「医者が人を治すのではない。医者は人が治るのを助ける存在なんだよ」と先生から声を掛けていただいたことで、重荷が取れたような気がしたのです。医者の仕事は、価値観が患者さんと矛盾しないと思うんですね。医者が正しいと思うことが、患者さんの喜びと一致する。実際に診療に携わるようになっても、頑張れば頑張るだけ患者さんに喜んでいただけるとても良い仕事と感じています。
大学卒業後、初期研修を経て泌尿器科に入局しました。泌尿器科は診断から手術を含む治療まで、一貫して自分が担える科です。内科的治療から外科的治療まですべてがあるということに魅力を感じ、また一生専門として探求していく意味でも、自分にふさわしいと考えたのです。
私が出会えた患者さん1人ひとりをより幸せにしていきたいと思い、2021年2月に『たまプラーザいとう泌尿器科』を開院することになりました。
総合病院の泌尿器科外来と同等の設備を有しています。入院と手術をのぞき、大きな病院で可能な治療や検査はすべてこちらでおこなえる体制が整っています。検査についていえば、「尿沈渣」の自動測定器を備えています。尿沈渣とは尿を遠心分離機にかけ、成分の種類を調べるもので、これを文字通り自動で測定できるものですね。従来のように医師が自分の目で見るよりも高い精度で診断がおこなえますし、より迅速な尿検査につながっていきます。
以前に比して、泌尿器科は開業医が出来る治療の幅が非常に広くなっています。例えば前立腺がんに対して薬物療法を選択した際には、クリニックでの通院加療が可能です。
膀胱がんについても、手術は大きな施設でおこなう必要がありますが、その後の経過観察、もしくは再発予防のためのお薬の治療も当施設でおこうなうことが可能です。私はニューヨークの癌センターで研究に携わってきました。癌の見極めであったり、その治療は私が最も得意とするところであり、その知見を生かし、いずれはすべてをここでまかなえる泌尿器科を目指してまいります。
夜間頻尿でお悩みの方が非常に多いんですね。「年をとれば夜起きてしまうのは当たり前」とお思いの方が多いと思われますが、お薬による治療で十分に改善が可能なことを知っていただけたらと思います。このお薬については、尿の量や前立腺や膀胱の状態などを見ていく必要がありますから、泌尿器科の専門の医師でなければ難しい面がありますが、これも開業医の立場で出来るようになった新しい分野と言えるでしょう。
夜間頻尿で睡眠不足になると、糖尿病の発症リスクが増大します。また日中に眠気が起こり、活動量が落ちることで「フレイル」という状態になりやすくもなりますし、そもそも夜間にトイレに起きることで、転倒して骨折ということが起こりやすくなるんですね。夜間頻尿を予防することで、多くの方に元気で長生きしていただけるよう貢献していければと思っています。
泌尿器科は比較的ご高齢の方が多いこともあり、大きな声で話すことを気をつけています。同時に、中身を正確にご理解いただけるよう、難しい専門用語を避けて簡潔に伝えるよう心がけています。患者さんは人それぞれ。「大丈夫」と言われたい方もいらっしゃれば、1つひとつのことを理論立てて説明されたい方もいらっしゃることでしょう。私のスタイルを押し通すのではなく、患者さんが求めるものを汲み取って提供していけたらと考えています。同じ薬でも、どんな薬でどこが良いのかちゃんとわかって頂くことを重要と思っており、患者さんの気持ちの面を解決して差し上げることが非常に大切と認識しています。皆様の信頼に足る医師でありたいですし、あり続けられるよう努力を続けてまいります。
「年のせい」と諦めず、まずはご相談ください。また、早期発見・治療が重要なのは泌尿器科も同様です。「こんなことで来ていいのかしら……」と悩んでおられる状態が最も治療効果の出る時期でもありますので、早め早めにご相談いただければと思います。長い人生を健康で元気に過ごしていただけるよう、陽気でおしゃべりの好きな医者が“おしも”のお悩みをなんでも伺ってまいります。
※上記記事は2021年2月に取材したものです。
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