浜田歯科医院 濱田 宣行 院長 NOBUYUKI HAMADA
大学卒業後、勤務医として幅広い症例に携わってスキルを磨く。地域のホームドクターをめざして、横浜市青葉区に開業。
大学卒業後、勤務医として幅広い症例に携わってスキルを磨く。地域のホームドクターをめざして、横浜市青葉区に開業。
忘れもしない中学2年の時、友達と自転車で遊んでいて、急にブレーキが利かなくなってしまったんです。坂道でしたから止まろうにも止まれず、停車していたバスを避けて反対車線に出たら、下から上がってきたトラックに正面衝突してしまいました。友達からは「お前は死んだと思った」というほどの事故だったのですが(苦笑)、幸いにも身体は無事で、ただ、前歯だけ3本、なくなってしまったんです。しばらくは入れ歯で過ごすことになるのですが、青春時代のことですから、困ることは多々ありました。元々実家が医療家系でしたから、医療の道に進もうとは考えていましたが、それが歯科に進む事になったのは、あの時の経験が大きかったと思います。自分が歯で困った経験があったからこそ、同じように歯で悩む人の力になることが出来ればと考えたんです。
家族単位で安心して治療を受けられるホームドクターでありたいと思っています。子供たちであればまずは虫歯を作らない口腔環境を作り、正しい口腔育成のお手伝いをすること。そして大人の方については、虫歯があればそれを治し、健康な口腔環境を維持していくこと。つまり、予防・メンテナンス口腔育成を中心にお口の中を診て上げられるドクターでありたいと考えています。当院では私が一般歯科を担当し、家内が矯正歯科を診ています。家内が担当する矯正についても予防が基礎であるという考えが根底にあります。予防とはすなわち、虫歯にならないお口の中を作ることであって、そこから進んでキレイなお口の状態を構築していくことです。
生まれた時から歯並びが悪いという人が多いわけではありません。様々な要因が重なって徐々に疾患を起こしやすい歯並びになってしまうんです。顎の成長を見ていきながら、1番良いお口の状態を構築していくために歯を誘導していくのが当院の矯正治療となります。
患者さんたちに「苦手なものは?」と問えば、1番目でなくても、ベスト3に必ず入ってくるのが歯医者です(苦笑)。仕方がないといえばそうなのですが、だからこそ、嫌な気持ちにさせないようにと考えています。全ての治療において痛い思いをなるべくさせない。歯を削るような嫌な時間はなるべく少なくする。声を適宜に掛けて、緊張する時間を少なくする。具体的に言えばきりがありませんが、とにかくいやな気持ちのまま治療を終わらせない様に心掛けています。それが次の治療につながっていくんです。
それから、診療の間はお口以外のことについてもお話を聞くようにしています。生活面や普段の食事、姿勢等ですね。患者さんの中には、「口内炎って、歯医者さんでいいの?」と訪ねられる方もいらっしゃいます。お口のことなら何でも聞いていいし、何でも話して良いんだと思っていただくことは非常に大切なことだと思っています。
開業当初、とても歯医者嫌いな5歳のお子さんがいました。来る度に「今日はやらない、やれない」の繰り返しでしたね(苦笑)。そんな子が、今日は治療をしようと約束した日に、お母さんがお弁当を作ってきてくれて、午前からお昼を挟んで5時間くらい頑張って、なんとか治療を終えたことがあります。今となっては良い思い出ですが、その子が15年経った今も今だに年に1回ほどクリーニングに来てくれているんです。もちろん永久歯に虫歯はないですが、メンテナンスを中心に据えた診療を続けて15年ほどが経ちますが、年を追う毎にクリーニングに熱心に通ってくださる患者さんが増えてきました。クリーニングを望まれるということは、歯をキレイにすることの意味を知り、自分のお口の中の健康を維持したいと考えられたからこそだと思います。現在来ていただいている方がそう思っていただけるとしたら、それは非常に嬉しいことですし、私がやってきたことにいささかの誇りを持てる気がしています。
歯ブラシは個人個人でクセがあるものです。そして、そのクセというものは自分で見つけられない事が多いと思います。せっかく時間を掛けて歯ブラシをしていても、それがエアー歯ブラシでは意味がありません。自らのクセを見つけて正していく。自分のお口の中の状態を知るためにも、プロフェッショナルの力をご利用されたほうが良いと思います。まずは相談からでいいので、なんでも気軽に訊ねることが出来るお口のかかりつけ医を見つけていただきたいと思います。
※上記記事は2012年9月に取材したものです。
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