筑丸 志津子 院長(ケセラ スキンケア クリニック)のインタビュー

ケセラ スキンケア クリニック 筑丸 志津子 院長

ケセラ スキンケア クリニック 筑丸 志津子 院長 SHIZUKO CHIKUMARU

大学卒業後、関東逓信病院(現NTT東日本病院 )に15年勤務し、老人介護施設の訪問診療医を経て2006年にケセラ スキンケアクリニックを開業。

知識と経験で職人的なセンスを磨く皮膚科医の道。その道に魅かれて

子供の頃は刑事になりたかったんです。で、テレビの刑事ドラマを見ると、とにかく走ってるでしょ。だから走らなきゃいけないと思って毎日マラソンをしたりしていました。でも、ふと考えてみると刑事って女性はいないんですよね。「これはダメだ」と思ってちょっとがっかりしたところ、今度はアメリカのレスキュー隊がテレビで紹介されているのを見て、「これだ」と思いました(笑)。でも、レスキュー隊員も女性は難しそうだということがわかって、これも断念(苦笑)。小学校6年生の頃でしたが、そこで考えたのが、なにか人のためになるような仕事、困っている人を助ける仕事、そこからお医者さんを目指すようになりました。医師を目指している中で皮膚科を選択したのは、この科特有の「見てわかる」という部分に興味を持ったからなんですね。症状についても、治療の結果についてもなんですが、皮膚科医の道は一種職人的なところがあって、「見分けるセンスを知識と経験によって常に磨き続けてゆく道です。そんな道に魅かれて、皮膚科医を選びました。

ニキビ跡がキレイになるところまで・・・がニキビ治療

年齢層にもよりますが、当クリニックではアトピーの患者さんが一番多く、次にニキビ、皮脂欠乏性湿疹といった順番になります。アトピーとニキビの治療には特に力を注いでいますが、その他にシミやたるみといった美容系のお悩みで来院される方もたくさんいらっしゃいます。例えば湿疹の症状で来られたら、普通は「これ、治りますか?」となりますよね。皮膚科特有だと思うんですが、そこで、「これ、キレイになりますか?」とおっしゃる患者さんがすごく多いんです。皮膚科の場合、ただニキビという疾患が治ればそれで良しというわけではなく、ニキビの跡もキレイにしたいと考えるのが普通で、その段階までいって初めて、「治った」という患者さんの満足につながります。
プラスαの医療というのでしょうか。キレイになることで、外にも出たくもなるし気持ちも華やいだ感じになる。症状がなくなれば終わりではなく、その先の生活の質の向上につなげていくことが、これからの皮膚科診療に求められてくる要素だと考えているんです。
ですから当クリニックでは、ニキビ跡や傷跡・血管腫・湿疹後の色素沈着などを改善していくジェネシスというレーザーを導入し、患者さんの状況によって脱毛器も医療レーザーとソプラノ脱毛を使い分けています。また、エステサロンではなかなか見ることができないテノールという高機能エステ機器もありますので、ご希望があればどのようなことでもご相談いただきたいと思います。

 

がん闘病を通して実感できるようになった患者さんの気持ち

3年前に癌を患いまして、クリニックは続けていましたけれども、だいたい1年ぐらいはとても大変でした。抗がん剤の時は代理の先生にいろいろお任せして、クリニックを助けていただきながら、その後もずっと体力が戻らずにいまして、この頃やっと元気になってきたところです。自分が患ってみて初めて、病気をするって大変なことだなと患者さんの気持ちを実感することができました。お医者さんって、学生時代からほぼ寝ない状態が継続していて、それぐらいの体力がないと医者にはならないというようなところがあって、私も丈夫だったので、患者さんの気持ちに寄り添いたいと頭では思っていても、今思えば実際的ではなかったかもしれません。
それで、最近になって勉強会といいますか、茶話会みたいなものをやり始めました。2か月に1回ぐらいの感じで、テーマを決めて、次回はカラーコーディネーターの先生をお招きして「元気が出るカラー」みたいなテーマで予定していますけど、医者と患者さんの垣根を越えて、診察室では言えないようなことも気軽にお話ししていただく機会にしたいと思っています。手術後も続く癌患者さんの不安や疑問なども共有して、お役に立てたらいいですね。
現在クリニックの待合室にはコーヒーのご用意がありますが、ゆくゆくは待ち時間をゆったりお過ごしいただいたり、茶話会をしたりする喫茶スペースを設けたいと思って、張り切っています。

医療アートメイクやサプリメント指導もご相談ください

私自身、癌になって抗がん剤を使ったときに、眉毛がなくなってしまって本当に困りました。眉毛って、全くなくなってしまうと、なかなか書けないものなんですね。それで、抗がん剤を使う前に、アートメイクで眉を入れておくと、眉がなくなってしまう頃にはアートメイクの眉も丁度いい色合いになってきて、抗がん剤治療が終わって眉が生え揃うまでの間、良い感じで過ごすことができます。癌の患者さんだけでなく、もともと薄い眉で毎日のメイクが大変な方のご要望もあって、今年2019年の夏に資格を取得して医療アートメイクも施術できるようになりました。アートメイクは鍼を使って染色していくものですので、現在は医療機関以外での施術が禁止になりました。それで、サロンがなくてお困りの方も、ぜひご相談いただけたらと思います。また、私も含め、スタッフの多くがサプリメントアドバイザーという資格を有しています。サプリメント自体、一般的に病院で扱っておられるところは少ないかと思いますが、一方でサプリメントが皆さんの自己管理の手段として大きな役割を持つようになっているのも事実かと思います。普段のお食事やサプリメントに関して、出来る限りのアドバイスをしていきたいと考えていますので、サプリメントのことでお悩みであれば、お気軽にお尋ねください。

地域の皆様へメッセージをお願い致します。

「これはどこの科に行けば良いの?」と迷われたら、まずは足を運んでみてください。ご紹介もできますし、適切なアドバイスが出来るものと考えています。病院って、先生を目の前にして「こんなこと相談して良いのかな?」とか、「怒られちゃうかな?」と気になって、思っていることの半分も言えない状況があると思うんです。どんなことでも、気軽に相談のしやすい雰囲気を保ちたいと考えていますし、お帰りの際、「元気をもらった」と感じていただけるようなクリニックでありたいです。

※上記記事は2019.9に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

ケセラ スキンケア クリニック 筑丸 志津子 院長

ケセラ スキンケア クリニック筑丸 志津子 院長 SHIZUKO CHIKUMARU

ケセラ スキンケア クリニック 筑丸 志津子 院長 SHIZUKO CHIKUMARU

  • 出身地: 神奈川県
  • 趣味・特技: 社交ダンス
  • 好きな本・愛読書: 歴史物(女性の生涯を描いたもの)
  • 好きな映画: ハリウッド・アクション
  • 好きな音楽・アーティスト: クラシック/松任谷由実、EXILE
  • 好きな言葉・座右の銘: 和して同ぜず
  • 好きな場所・観光地: 海の見える場所

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