原 雅樹 院長（医療法人社団幸樹会　たまプラーザはら内科･消化器クリニック)のインタビュー

母親の病気をきっかけに消化器を専門に

自分の母親が消化器系の病気を患っていたのをきっかけに、消化器を専門にした医者になりたいと思うようになりました。医学部に進んだあとも他の科目に目移りすることもなく消化器一筋。母親の病気の専門になりたいという思いから、今それを一番の得意分野に出来ていることが自分の強みでもあると思います。
これまで大学病院でたくさんの患者さんを診てきましたが、やはり大学病院ならではの制限。限られた時間のなかでフレキシブルに診ることが出来ないという部分にジレンマを感じることが多くありました。「いつでも来てください」と言いながらも、いつでも診られるわけではない。そういった点をクリアに出来るクリニックを作りたい。もっと地域に根ざした診療がしたいという思いで、「たまプラーザはら内科･消化器クリニック」を開業しました。

CT検査が出来るクリニック

当院は、消化器内科・内視鏡内科・肝臓内科に特化したクリニックです。他院との一番の違いを挙げるとしたら、先進的な設備が揃っていること。胃や大腸の内視鏡はもちろんのこと、CTスキャンも用意していますので、大学病院などと同様にスピード感のある診断が可能です。これまで町のクリニックだと検査できることが少なかったり、結果はまた後日という形だったり。消化器疾患は吐き気や食欲減退など症状がつらい場合が多いので、その場で診断することができるCT検査が出来る当院なら早く治療に入れますし、大規模な医療機関への紹介もスピーディーに行えます。スピード感のある診断が可能、という部分がひとつ当院の特徴だと思います。また、いきなり内視鏡というと不安になる方もいらっしゃると思いますが、その際にCTを使った検査で内視鏡の代用ができますよ、ということになれば、心のハードルが少し下がるのかなと。患者さんに十分な説明や安全性の話をするのと同時に、検査をしやすい環境を作れればと考えています。

一般内科から生活習慣病まで幅広く対応

消化器などに特化したクリニックとはいえ、おなかの症状のほか、風邪などの一般内科、生活習慣病まで幅広く診察しています。どの病院に行ったらいいのか、とお悩みの方もぜひ気軽に来院頂ければと思います。特化している専門分野に関しては、大学病院に負けない医療をするつもりですが、例えばCT検査はおなかだけでなく、頭など他の部分も全部診ることが可能です。そこで何か見つかった場合は専門医のいる病院を紹介するなど、高次医療機関とも連携していますので、安心してご相談いただけるかと思います。

シンプルで分かりやすい説明を

医師になったときから心がけているのは、分かりやすい説明をすること。僕ら医師は知識があるので、それが当然といった思いで難しい説明をしてしまいがちなのですが、患者さんにとってみたら結局何を言われたのか、よく分からなかったということも少なくありません。「こういう症状があるので、この検査をします」「検査結果がこうなので、この治療をします」といったように、ひとつずつステップを踏んでいきながら説明するように意識しています。なるべく分かりやすい説明と医療をすることが自分のモットーです。

潰瘍性大腸炎・クローン病のニーズにも応えたい

消化器に特化したクリニックだからといって、消化器の症状だけを診るというわけではありません。健康診断で再検査と言われた、数値が気になるといったことからもぜひご相談ください。また、自分は潰瘍性大腸炎・クローン病を得意としています。最近、テレビなどでも取り上げられるようになりましたが、この病気はストレスが多い20～30代が発症しやすい疾患です。出血や痛みなど症状がつらいものの専門医が少ないため、この地域でも遠くの病院に通っている方がいらっしゃるのではないでしょうか。そういったニーズにも応えていきたいと考えています。そのほか、「こんなこと聞いてもいいのかな」というご相談でも大丈夫です。不安なことがあれば、何でも相談にいらしてください。

※上記記事は2022年4月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。