西野 次朗 理事長＆岡崎 雅子 院長（やさしい歯医者さん　すすき野デンタルクリニック)のインタビュー

歯科医師を志されたきっかけと開業されるまでの経緯について教えてください

【西野理事長】内科医である父の影響で、小さい頃から医療の現場を見てきました。
そういったこともあり、自然と将来医療に携わりたいと思うようになっていました。また、兄が内科を目指した事により、自分が他のところを勉強することで、人の全身を診ることができるのではと思い、歯科医師を目指し、今に至ります。

【岡崎院長】
バイオリンを幼少期に始め、一時期はバイオリン奏者が将来の夢でした。とてもデリケートかつダイナミックな楽器で指先の繊細な動きひとつで音が変わります。ただ、成長するにつれ、医療の現場での道に進みたい、と新たな目標が生まれ、今では趣味として楽しく弾いております。幸運ながら手先が器用で、実際手を動かす作業も好き。医療の現場を新たな分野として自分を最大限に活かせる場所が歯科医療でした。

大学院では好奇心旺盛な性格が功を制し、細菌学と薬理学を専攻して博士号を取得しました。先生に恵まれたおかげで順調な研究生活に感謝するとともに、研究者としての技術やその分野でのプロの姿勢も学べ、臨床に進んだ今、大学院時代はとても貴重な時期だったように思います。
臨床においては国内のクリニックにて修行。また、海外出張の多かった父の影響もあり、外国人の患者さんのお世話もできるようにと考え、卒業後米国に渡り、知り合いの歯科医院や大学病院で数か月ほど見学させていただきました。米国でのシステムは大変興味深く、特に私の見学した州は専門の細分化がかなりなされており、個々にプロフェッショナルな治療に自信をもって行っていることに感銘を受けました。治療も1か所のクリニックで済まないことがあり、それぞれの科の先生が自分の思うプロフェッショナルに紹介します。
日本ではそこまでの細分化はなされていません。でも担当した患者様には自分のもてる知識を最大限にいかし、すべての治療においてプロフェッショナルになろうと心がけるようになりました。米国で新たに勉強することも考えたのですが結局日本での臨床を選び、現在、一般歯科、矯正、インプラントのほか、審美歯科、日々勉強し、自分に出来る最大限の治療をしております。

幅広く受け入れ、安心して任せていただけることをモットーに

【西野理事長 ＆ 岡崎院長】現在の歯科治療は、「痛くなってから治す」のではなく「痛くなる前に治す」という治療に変わってきています。患者様も虫歯の数が少なくなった分、歯周病で歯を失う人が増えてきていますが、歯周病では、歯のお掃除が効果的です。3～4ヶ月に1回は、痛くなくてもお掃除に来てもらってキレイにする定期健診が、とても重要です。美しく健康的な歯で過ごしていただければと思っております。

治療に関しましては、虫歯などの症状で不具合がある歯を単に元通りにするだけではなく、治療した箇所以外の歯にも目配りし、微調整しながら口の中全体のバランスを見ながら機能を回復させています。また口元はその方の表情を左右しますので、審美的な要素も勘案して治療をしています。
現在は、歯科素材や補綴の技術も進んでいますし素材もさまざまで、形、向き、厚さなど三次元的な構造を考えながら歯を削り、素材の特徴を生かせるよう治療します。
また、専門的になりそうな患者さんは他を紹介させてもらい、より良い治療を受けていただいています。
当院では、常時2-3名のドクターと、6名のアシスタントが皆様のお世話をさせていただいています。2人のドクターがどんな症状にも対応できるようにし、安心してお任せできる….これが当院のモットーです。

地域密着型の歯医者さんとして

【西野理事長】当院は幅広い年齢層の患者様に気軽に通っていただけるよう、土日も診療をしております。
患者様が通いやすいよう、やさしさ、清潔感あふれる医院でありたいというのが当院のコンセプトでもあるように、立地、診療時間などを含め、常に患者様に寄り添いたいと考えております。
地域密着型の医院として、あらゆる患者様のお口の中を診ていけることも嬉しく思っています。

【岡崎院長】
老若男女あらゆる層の方がお見えになりますので、異なる年齢層の患者さんからさまざまなお話がお聞きできることが楽しいですね。外国人の患者さんもたまにお越しになります。あとは….ホームページを華やかなデザインにしていただいたこと、審美歯科に注力していることから、女性の患者さんが多いです。また、当院にいらしたくてもこられない患者様や、お年を召された方のために訪問診療も行っております。どうかお気軽にご相談いただけたらと思います。

クリニックのお花

【西野理事長】当院は建物の中にあり、窓が一つもありません。外の風を感じられないぶん、季節を感じていただけるよう、院内のエントランスや受付に生花を飾り、定期的に入れ替え、季節感を出すようにしています。
患者様にとって少しでも癒しになり、来る度に違った雰囲気を楽しんでいただければと思います。治療とは関係ありませんが、患者様のそういった気持ちも大切にしたいと考えています。お花は一週間で変えているので、変える前のお花はキレイであれば患者様にも差し上げております。欲しい方がいらっしゃいましたら、是非お声かけしてみてください。

診察で心がけていることと、みなさまへのメッセージをお願いします

【西野理事長】とにかく患者様の話をよく聞き、納得いくまでご説明をさせて頂くということをとても大事にしています。その中で信頼関係を築いていき、安心して任せていただきたいと考えております。また、楽しく来院して頂きたいので、楽しい会話のキャッチボールができるよう、お笑い芸人の方の返しを研究したりもしています。お子様や、患者様と楽しい会話のラリーができたら嬉しいです。どうか歯科医院を怖がらず、気軽に来ていただければと思います。

【岡崎院長】
患者さんの歯はすべて、自分の歯だと思って治療させていただいています。でも自分よがりの診療もまた迷惑ですのでちゃんと患者様の意見、見解は聞き入れ、そのうえでよい治療法を提案させていただきながら進めていきます。まずは精神的な苦痛のない治療を。患者者さんにはそれぞれご事情がありますから、治療の選択肢をいろいろご提示し、患者さんと綿密な話し合いを重ねてベストな治療法を探します。

保険の歯でも美しく仕上げられることもありますし、色味の変色が気になるのであればセラミックを使って患者さんの歯に近い色に仕上げる治療をお勧めし、口元の美しさ、素材の耐久性などさまざまな要素を考え、自信の持てる口元を一緒に作っていきたいですね。

歯科技工士さんにお願いする従来の詰め物・被せ物のほかに、CAD/CAMを使って廉価で作るシステム（*2）も導入していますので、どうかご相談ください。

*2：3D光学カメラを使って虫歯と患部の形状を3次元で把握し、コンピュータ制御で工業用セラミックを削って被せ物を作るシステム

また歯並びでコンプレックスを抱いていらっしゃる方には、矯正もご検討いただけたらと思います。私自身、大学時代に治療をしたのですが、コンプレックスだった歯の並びを治すことで不思議と体全体のゆがみが取れたような感覚を体験をいたしました。もし何か口元でコンプレックスをお持ちでしたらきっと歯を治すと本当に人生が変わります。ある患者様からは治されて美しくなられてから海外に行くことが嬉しくなったというお声も聞こえてくるほど。そんな体験を、皆様にもしていただけたらと思います。


※上記記事は2019.1に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。