こみやまレディースクリニック あざみ野 小宮山 瑞香 院長 MIZUKA KOMIYAMA
藤田医科大学医学部卒業。川崎市立川崎病院産婦人科、聖マリアンナ医科大学産婦人科、西尾産婦人科、京浜保健衛生協会診療所診療部長などを歴任。2023年8月1日に『こみやまレディースクリニックあざみ野』を開院。(東急田園都市線/横浜市営地下鉄「あざみ野駅」より徒歩2分)
藤田医科大学医学部卒業。川崎市立川崎病院産婦人科、聖マリアンナ医科大学産婦人科、西尾産婦人科、京浜保健衛生協会診療所診療部長などを歴任。2023年8月1日に『こみやまレディースクリニックあざみ野』を開院。(東急田園都市線/横浜市営地下鉄「あざみ野駅」より徒歩2分)
産婦人科医だった父は、私が医者を目指すことを賛成してくれませんでした。当時は女性医師自体、非常に少ない時代だったからでしょう。父からすれば「女がやっていけるのか?」ということだったのでしょうね。でも、反対されたらやりたくなるのが人というもの(苦笑)。手に職をつけ、自立する女性になりたいという目標がありましたから、それが医師だったということなのです。
大学卒業後、産婦人科の門を叩きました。外科系に進みたいという希望があり、外科的な要素と内科的な要素を併せ持ち、トータル的に女性のライフスタイルに関われる産婦人科に魅力を感じたのです。そして、ここでも父には大反対されました。でも今となっては、私が同じ道を選んだことをすごく喜んでくれています。想像でしかありませんが、街の産婦人科医だった父はこの仕事の大変さを身にしみて理解しており、我が子を心配するあまりの反対だったのかもしれませんね。
産婦人科医として、様々なフィールドで30有余年を過ごし、2023年8月に『こみやまレディースクリニックあざみ野』を開院いたしました。父がそうだったように、開業医として、地域医療に広く貢献していきたいと思っています。
小・中・高生から、40代、50代、はたまた90歳にならんとする方まで、幅広い年齢層の方々が来院されています。もっとも多いのは、更年期、もしくはプレ更年期に類するお悩みです。その世代は、子育てがあったり、それが終わると介護が始まったり、自分のことは二の次になりがちです。私が女性医師ということもあり、そうした方々が長年抱え続けたお悩みを意を決して相談しに来院されるケースが多くあります。
小・中・高生については、生理不順や生理痛など、主に生理に関するお悩みになります。そちらのお悩みは小児科さんでは相談しづらい部分もありますからね。また、クリニックでは子宮頸がんワクチンの接種を推奨しており、お母さま共々、そのご相談に見えるケースも少なくありません。
加えて当院では、主人(小宮山 慎一 副院長)が婦人科腫瘍の専門外来をおこなっています。副院長は今も大学に籍を置いており、婦人科腫瘍の専門医として様々なガイドラインの作成にも関わっています。腫瘍のセカンドオピニオンとなりますと、他の大学病院に行く方が多いと思いますが、もっと気軽にと言いましょうか、知りたいことを気軽に相談に来られるようなカタチが望ましいと考えています。もちろん、子宮がん検診で要精密検査と判定された方の検査も取り扱っています。大学病院の専門外来は限られた日の限られた時間のみ、ということが多く、検査の機会を逸しておられる方も少なくないと思われます。そうした方々が検査を受けられ、のちのちのことまで診させていただければと思っています。
患者さんが何を求めておられるかは、本当に人それぞれだと思うのです。今はスマホがありますから、ご自身で情報を得て、ある程度、求めることを決めて来られる方もいらっしゃいます。同じ病気であっても、症状が改善することを優先される方もおられれば、原因を追求してほしいという方も。1人ひとりの方が求めているものを察し、できる限り希望に沿った提案をさせていただければと思っています。どちらかというと、初診の段階で、あれもこれも、すべてをお話しして、というスタイルではありません。信頼関係を構築し、その人が何を求めているかを十分に理解し、その上で必要な情報であったり治療を提案することが大切です。私も若い頃は、もしかすると自分が正しいと思う治療を患者さんに押し付けてしまうことがあったかもしれません。でも、齢と経験を重ね、押し付けるのではなく、その人に合ったものを一緒に探していければと今は考えています。
クリニックではデリケートゾーンのレーザー治療をおこなっています。膣の緩みやかゆみ、あるいは尿路の問題をレーザーによって治療するものです。多くの場合、お薬が治療の第一選択肢となりますが、それで功を奏さない方もいらっしゃいますので、その次の選択肢としてレーザー治療を導入しました。実際にホルモン治療などを試したのち、段階を踏んでレーザー治療に進まれる方もいらっしゃいますね。
今後については、10代、20代の生理痛や更年期障害等を対象とするホルモン治療を推進していけたらと考えています。諸外国では、自分で生理をコントロールするため、お薬を飲むのが一般的となっています。日本ではまだまだその段階に至ってないのですが、生活の質を上げるために非常に有用な手段ですので、患者さんが楽になれる選択肢の1つとして、オススメしていければと考えています。
どんな些細に思えることでも構いません。家族にも言えなかったようなことでも、こちらに来て、話をするだけで楽になられる方もいらっしゃいます。あらゆる女性に元気になっていただけるよう寄り添い続けるのが当クリニックのコンセプトでありますので、まずはお気軽にご相談ください。
※上記記事は2023年10月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
※新規登録またはログインすることにより、青葉区.jpの利用規約、およびプライバシーポリシーに同意したことになります。