アルクスデンタルクリニック 横山 翔太院長 SYOTA YOKOYAMA
神奈川歯科大学卒業後、同大学の横浜クリニックに勤務。その後は歯科分院長を歴任し、診療技術に加えてクリニック経営についても体得する。2018年7月、『アルクスデンタルクリニック』を開院(東京急行電鉄田園都市線「青葉台駅」から徒歩15分)。
神奈川歯科大学卒業後、同大学の横浜クリニックに勤務。その後は歯科分院長を歴任し、診療技術に加えてクリニック経営についても体得する。2018年7月、『アルクスデンタルクリニック』を開院(東京急行電鉄田園都市線「青葉台駅」から徒歩15分)。
子どもの頃からプラモデル制作など細かい作業が好きでした。またわたしは趣味で釣りにも親しんでおりましたので、魚を誘うルアーも自作していました。要は手先を使ってモノ作りをすることが好きで仕方なかったのだと思います。高校生になって職業選択をする際、やはりこういった自分の特性を活かす仕事に就きたいと考えるようになりました。両親はまったく医療と関係のない仕事をしていましたが、たまたま親戚で歯科医師として開業していた人がいたため、話を伺うことができました。歯科医師の資格を持てばどこに行っても開業できること、あまり景気の影響を受けない職業であること、そして手先を使う技能職であることが決め手となり、歯学部を目指して勉学に励むことになりました。
大学では歯周病とかみ合わせを専攻し、その後はどちらの分野でも学会認定医の資格を取得しています。また先に申し上げました通り細かい作業が好きでしたので、大学病院では補綴も学び自分で修復物も作ってきました。修業時代お世話になったクリニックでは、小児矯正も基礎からしっかり学ぶことができました。その結果、診療領域はやや多岐にわたっています。開業する以上は診療範囲をできるだけ増やしたいと考えてきましたし、歯科領域の勉強が楽しくてどの分野も深く学びたいと勉強を進めてきたことも大きな理由です。
卒業後は母校である神奈川歯科大学の横浜クリニックに勤務し、その後は歯科分院長を歴任いたしました。そして診療技術に加えてクリニック経営についても体得し、「機が熟した」と感じた2018年7月に青葉台で開業の運びとなりました。
近年は「予防歯科」に重点が置かれるようになってまいりましたが、残念ながら日本で歯科の定期健診を受診する人の割合はまだ10%前後に過ぎません。一方海外には医療保険が導入されておらず治療費が高い国があり、そのような国では多くの国民が定期健診の重要性を認識しているそうです。確かに日本では全員が何かしらの健康保険に入っていますから、虫歯治療にかかる費用は数千円で済みます。ですので、「悪くなってから治せばよい」という考え方はなかなかなくなりません。とはいえ、歯を永く持たせるには虫歯治療をしないに越したことはありません。また成人以降は歯を失うリスクが大きい歯周病にも注意が必要です。当院は患者さんが「悪くなってから治す」という認識を変え、自身のこれからの健康に投資すべく予防に力を入れていただけるようにしていきたいと考えています。また歯科クリニックへの「苦手意識」を払拭すべく、さまざまな準備もしてまいりました。アルクスデンタルクリニックでは患者さんのお話をじっくりお聞きしてから何が必要で何が私達に出来るのか?一緒に考え、治療をすすめていきたいと考えております。治療する歯が何本程あって、どのくらいかかるのか?今日は何をして次回はどんな治療をするするのかしっかりご説明いたします。
「予防歯科」の考え方は、お子さんのうちから身に着けていただきたいと考えています。そこでまず「苦手意識」を根付かせないことを第一に考えています。当院で実施する小児歯科のプロセスは、(1)歯科衛生士が歯磨きの仕方をやさしく指導する、(2)同様に歯科衛生士が治療器具を口の中に入れることで、異物が入ることに慣れていただく、(3)歯科医師が直接お子さんにお会いし顔を知っていただく、(4)治療ができそうなタイミングになったところで開始する……という段階を踏みます。最初に歯科医院を訪れるお子さんは経験がありませんから、歯科の環境に慣れていただくようにします。歯科衛生士は女性が多いため、比較的話がしやすいのではと考えています。以前歯科医院で怖い思いをされたお子さんも、歯科衛生士との語らいを通して少しずつ気持ちをほぐせていけたらと思います。
2018年7月9日の開院に先駆け、6月29-30日・7月1日の3日間で、内覧会を実施しました。青葉台駅から少し離れておりますので、どのくらい患者さんがお見えになられるか不安でしたが、幸い二百数十名の方がお越しになりそのうちの六十名がアポイントを取っていかれました。
よくお話をお聞きしますと、駅まで行かなくても近くで診療が受けられることを喜んでいる方もいらっしゃいました。特に住宅地は郊外型のクリニックの方が通院しやすいとお考えの方もいらっしゃるようです。高齢者の中には「ちょうどよい距離だった」と歩いてお見えになる方もいました。
当院で採用しているマイクロスコープは最大20倍まで拡大可能です。患者さんには治療前後の様子も含め細部までを録画でご覧いただけますので、自分の疾患の状態と必要な治療、治療後の歯の様子がひとめでわかります。
マイクロスコープの一番の利点は歯を削る個所を最小限にできること。健康な部分を傷つけることなく患部のみを削り取ってレジンを詰めますので、自身の歯をできるだけ大きく残せます。また根管治療(歯の根っこに棲みついた細菌を取り除き、除菌してふたをする治療)をする際は根の中まで診ることができ、歯科医師にとっても治療がしやすくなりました。
また治療の際の「痛み」をできる限り減らす方法も検討してまいりました。麻酔注射を打つ際、歯茎に表面麻酔をさせていただくことも痛みの緩和につながりますが、これに加えて33ゲージという現状最細の針を電動麻酔器に装着し、「チクッ」とする感覚を極力抑えました。また骨膜の下に薬を注入する際にかかる圧力も、電動麻酔器を使ってゆっくり均等にかけることができるため、さらに痛みを感じにくくなります。
今後メンテナンスをきちんと考えようとされている方はもちろん、昔の治療がトラウマになって歯科医院から気持ちが遠ざかっている方にも、一度ご来院いただけたらと思います。「お子さんの歯を守りたい」とお考えの親御様も、まず試しにお越しください。
※上記記事は2018年7月に取材したものです。
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