安西クリニック 安西 春幸 院長 HARUYUKI ANZAI
大学卒業後、消化器外科を専門に研鑽を積む。大学病院や総合病院で経験を重ね、「こどもの国駅」に開業。
大学卒業後、消化器外科を専門に研鑽を積む。大学病院や総合病院で経験を重ね、「こどもの国駅」に開業。
小学2年生のときケガをしたのですが、そのとき治療していただいた先生がとにかくかっこよかったんです。まず優しく頼もしいお人柄、そして難しそうな施術をてきぱきと、やすやすとなさるお姿…..。子供心に強い憧れを抱きました。その当時野口英世の伝記に夢中になっていたことも、医師を目指した要因だったかもしれません。魅力があり生きがいを感じる仕事だと思いましたので、「将来はお医者さん!」と幼い心に思いました。
入試まではあまり好きではない科目もやらざるをえなかったのですが、いったん入学しますと興味深い勉強ばかり。北海道大学の6年間は勉強とクラブ活動のスキーに夢中で取り組むと同時に、数多くの友人、先輩、先生方と知り合って親交を温めることもできました。
専攻は消化器外科です。理由は手術ができる医者になりたかったこと、そして消化器のがんについて興味を抱いたことからです。消化器がんの勉強を進めながら、実際に臨床で患者さんのお世話をしていますと、日々患者さんの「生命」への真摯な想いに触れることになります。どうにかして治したい、また日々を大切に生きたいという切実な「願い」に寄り添いたいとより一層強く感じるようになりました。母校の北海道大学を卒業した後は、外科医の鍛錬の場として有名な三井記念病院で4年間お世話になり、先生や先輩方から厳しい指導を受けました。さらに消化器がんについて深く幅広く勉強するため、癌研究会付属病院、埼玉医科大学付属病院、米国の、MD Anderson Cancer Centerでがんの診療と研究、医学教育に携わってきました。
当地での開業は2001年です。昔から慣れ親しんだ地域で皆様の健康維持に貢献したい一存で開業しました。各種専門病院で得た知識と経験を、今後も役立てていければと考えています。
問診で聞き落としがないよう、細心の注意を払っています。医師として診断を見誤らないよう、丁寧にお聞きしていかなくてはなりません。ですので、患者さんには辛い症状や身体に起きた異変をできるだけシンプルにストレートにおっしゃっていただきたいと思います。インターネットで勉強してご自身の病気を推定してお見えになる方がいらっしゃいますが、特定の側面に固執して現在起きていることをすべてお話にならないケースも少なくありません。「痛い」といった自覚症状以外にも、身体はさまざまなシグナルを出します。これらの情報を1つでも多く引き出し、診断に結び付けたいのです。
「下血した」と訴える方にさまざまな観点から質問をさせていただくのですが、実は「下血する」ほど深刻なケースは稀で、多くは排便時出血です。ですので、「どこから」「どんな風に」「どんな色の」血が出たのか、おっしゃっていただけると助かります。ただ診断に必要な情報を上手に聞き出すのも、プロである医師の仕事です。
青葉区にはご高齢の方が多く暮らしていらっしゃいますが、この地域は比較的若い世代が多いです。と申しますのも、わたしが開業する前後の時期に大きな集合住宅が立て続けに建ち、ちょうど子育て世代の30-50代の方々が移り住まれてきたからです。その世代は働き盛りでもありますから、なかなか病院を訪れにくいかもしれません。しかし40歳を過ぎたら、どうか「がん健診」を受けていただきたいと思います。大腸がん、胃がんは早期発見が「要」です。早く見つかれば治ります。検査には便潜血反応、胃カメラ、大腸カメラなどさまざまな方法があります。重篤化してから見つかることのないよう、年に1度の定期健診を受診することを是非習慣化させてください。
最近は院外処方が一般的になりましたが、当院では院内処方にしています。まずは患者さんの待ち時間の短縮。院外処方にしますと、病院の後に薬局を回ることになるわけですが、診察で待ちくたびれた患者さんが今度は薬局でさらに待ちます。患者さんは体調を崩されて来院されますから、できるだけ早く帰宅できるようにしたいのです。最後は薬剤師とのコミュニケーションが迅速に取れること。この診察室の裏が薬剤室ですが、処方箋には書かれていないこまかな指示が可能なのです。
心がけていることは、できるだけ患者さんが自分の症状を言いやすい環境を作ることです。症状を早く的確に伝えることができれば、診断と治療法も早くわかり、短期での回復につながります。
また特定の習慣について患者さんに耳を傾けることも大事だとわかってきました。たとえば、「お酒を飲まないでください」と申し上げたところで、素直には聞いていただけません。そこで「飲んでも構いませんが、中2日は空けてくださいね」とご指導すれば、聞き入れてくださいます。糖尿病の患者さんにも、同じようなご指導をさせていただき、食事指導もうまくいったこともあります。
地域のみなさまには、最後までこの地で美しく生きていただきたいと思っています。わたしたち医師は、そのために全力でサービスを提供させていただきます。必要に応じて新しく良質な治療設備を整えておきますので、どんなことでも是非ご相談ください。
※上記記事は2015.4に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。
※新規登録またはログインすることにより、青葉区.jpの利用規約、およびプライバシーポリシーに同意したことになります。