柴田 裕達 院長(しばた形成外科・内科)のインタビュー

しばた形成外科・内科 柴田 裕達 院長

しばた形成外科・内科 柴田 裕達 院長 HIROTATSU SHIBATA

山口大学医学部を卒業後、形成外科を専門に研鑽を積む。2005年、「たまプラーザ駅」そばに開業。

この道を志したきっかけや現在に至るまでの経緯をお聞かせください。

医学部に進もうと決めたのは高校3年になってからのことで、それまではずっと学校の先生になりたいと思っていました。学校の先生に憧れたのは子供が好きで、人と接するのが好きという面があったからなのですが、長ずるに従って段々と自分が国語が苦手だということがわかってきました(苦笑)。文系の苦手な学校の先生ってピンときませんよね。そこで理系に進もうと考え、担任の先生と相談した結果、医学部を目指すことになりました。医学部に進めば臨床や基礎研究など将来的に複数の選択肢が考えられましたし、私自身、小児ぜんそくでお医者さんにお世話になっていたということが動機となりました。

山口大学医学部を卒業し北里大学病院の形成外科に入局しました。形成外科を専門としたことについては、ひとつに大学時代に特別講義で見た症例のスライドが自分にとって衝撃的だったことが挙げられます。もうひとつ、私が医師を目指した頃は医師過剰時代と言われていました。医師が有り余っている時代に皆と同じことをしても仕方がないんじゃないか?ドクターが人の為になる仕事ならば皆があまり進まない分野を選んでこそ活躍出来ると考えてのことでした。
平成17年(2005年)4月に『しばた形成外科・内科クリニック』は開院致しました。専門性を活かし、地域の皆様に信頼されるかかりつけ医を目指して努力していきます。

『しばた形成外科・内科クリニック』の概要についてお聞かせください。

私は開院以前、横浜市立市民病院で主に頭頸部(とうけいぶ)ガンにおける再建手術を専門に手掛けていました。頭頸部がんとは舌ガンや喉頭がん等、頭から喉に至るまでのガンを総称したのもので、患部を取り除いたあとには組織を再建する必要が生じます。遊離組織移植と言いますが、全身麻酔下で身体の他の部分から皮膚を移植し、組織として再生させるものです。当院ではデキモノ(ホクロ・イボ)の切除やキズアトの修正と並び、全身麻酔ではなく局所麻酔下でおこなえる手術、ワキガや眼瞼下垂、臍(へそ)ヘルニア、立ち耳などの保険診療の範囲内の手術をおこなっています。

臍ヘルニアとは俗にいう”でべそ”のことです。子供の頃から気になる方もいらっしゃれば、年をとって少し太ってしまった方や女性であれば妊娠・出産を経ることで目立つようになり、手術を望まれる方がいらっしゃいます。
立ち耳とは耳の上部、対耳輪が消失しカップ状になっている状態です。これは普通に日本で暮らされていると気になることではないのですが、欧米では宗教上の理由で子供の頃に手術をして治すのが一般的です。留学先で指摘されたですとか、国際結婚をしている方で相手の外国人の方にお願いされて、というケースもあります。
これらの処置は「どこで、どうしたら良いかわからない」というのが実際のところだと思います。当院では保険診療の範囲での治療をおこなっていますので、お困りの方はお気軽にご相談いただければと思います。

キズの治療についてお聞かせください。

形成外科医とは『キズ』の専門科です。出来る限りキズアトが残らぬよう早くきれいに治るように処置をおこないます。皮膚を優しく愛護的に扱うことはもちろんのことです。一般の方のみならず、他科の先生で「キズアトが気になるようであれば形成外科医に行きなさい」と仰る方もいるのですが、「気になったら・・・」ではなく、出来るだけ早くご来院いただいたほうが良いのです。
一週間経てば皮膚はそのままくっついてしまします。太い糸でキツく縛ってしまえば一週間で治しようのない痕が残ります。それでは遅いんですね。翌日ないしは2日。取り返しのつかないことにならぬようなるべく早めにお越しいただければと思います。

診療の際に心掛けていることをお聞かせください。

形成外科では私どもが良いと思っても、患者さんが納得いかなければ意味のある治療とはなりません。だからこそ通り一遍の説明ではなく、しっかりとコミュニケーションをとって説明をする必要があります。出来ること、出来ないこと。経過と結果の予測を事前に患者さんに詳しくご説明し、納得していただいた上で処置や手術をおこないます。患者さんが安心して治療を受けていただけるよう心を尽くしていきます。

最後に地域の皆様へメッセージをお願い致します。

形成外科と聞いて「手術をされる」というイメージを持つ方が多くいらっしゃると思われます。「痛いことをされる」と妙に覚悟をされて見える方も少なくないのですが(苦笑)、必ずしもそうではありません。もちろん必要な場合はその措置をおこないますが、外科的な手段はあくまでも最終的なものです。出来る限り痛みの伴わないような治療をおこなっていますので、安心していらしていただければと思います。「こんな小さな怪我で来て良いんですか?」と申し訳なさそうに仰る方がいらっしゃいますが、遠慮される必要は全くありません。小さな怪我だと思っていてもそうでないこともありますし、縫う必要がないと判断し、安心してお帰りいただければそれで良いと思うんです
当院では妻が内科を担当していますので、頭から足の先に至るまで、何か気になることがありましたらお気軽にご相談ください。皆様にご安心いただける家庭医として努めていきます。

※上記記事は2011.11に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

しばた形成外科・内科 柴田 裕達 院長

しばた形成外科・内科柴田 裕達 院長 HIROTATSU SHIBATA

しばた形成外科・内科 柴田 裕達 院長 HIROTATSU SHIBATA

  • 出身地: 福岡県
  • 趣味・特技: バスケット、釣り
  • 好きな場所・観光地: 夏休みはいつも南の国へ。何も考えずボーッとしています。

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